アズレンのダンまちコラボを触ってみました

はじめに

 

 

 やったことないけど名前は聞いたことあるゲーム、アズールレーン

 なんでもダンまちコラボをするそうで、情報だけなんとなく追っていたら

 

 

待てや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『怒り』です。『怒り』しかありません。

服装は……まぁ公式円盤の特典イラストでバニー服着てましたし

(参考画像)

それとそこまで露出的には変わらないのかもしれませんが、なぜリューさんの胸を盛るのか。

いやまあ公式絵師さん次第でもリューさんの胸は盛られたりしていますが、これはだいぶ盛りすぎな気がします。

 

 

こちらのもう一枚の公式画像を見るに、お盆で押し上げられてるだけ、という可能性もありますが……

やはり絵師さんが違うからでしょうし、リューさんの胸の大きさに関しては、アズレンの中でも宗教戦争が起こっていた可能性がありますね

リューさんの胸を盛り、さらにはこんな服を着せるとは……!!

 

 

しかし感情の激発は抑えねばなりません。

私は敬虔なダンまちファンとして、穏やかな表情を浮かべ、「これを機にアズレン側から一人でもダンまち新規参入者が増えるといいな」と思っておかねばならないのです。

原作以外で公式から出されたものは可食部だけ食べろ」というのを座右の銘としている私としては、アズレンとのコラボもまた公式から出されたものであることに変わりはなく。

それが美味しいなら食べる、口に合わなそうなら文句を言うのではなくそっと避けるというのが正しいリアクション。

 

何より大事なのはリューさんの解釈です。そこに至るまでの解釈があるならば、それを見ずに非難することなど以ての外。

それを確かめるべく、私はアズレンをDLしました。

プレイ日記とかゲームの内容については必要な要素以外全カットなのでご安心ください。

 

まずはイベントストーリー的なものを読みました。

どうやら「何らかの理由でアズレン側の世界に(ヘスティア様と一緒に)入り込んでしまった」様子。

 

指揮官(アズレンの主人公)曰く、

「元の世界には戻れる」「戻る準備もこちらが用意するけど、その準備に少しかかるので、その間に違う世界(ダンまち世界)について話してほしい」

とのこと。

アズレン世界特有のアイテム、武装で戦えるようになった」ヘスティア様とリューさんが一緒にインタビューに答える形から、そのまま加入という流れ。

 

コラボですからね。ちゃんと理由付けがされるのと、あと「元の世界に戻れる」と言及があったのは個人的に加点ポイントです。

あとリューさんはこの世界においても単純な戦闘の技術や知識、判断力が優れているという評価。いいことですね

 

 

加入。

 

好感度は「知り合い」(50)からスタート。これは多分全キャラ共通の仕様なんだと思います。アズレンやったことないのでわからないんですけど。

タップする場所によっていくつかリアクションが。

どこをタップしたらどんなリアクションが返ってきたかについてはまあお察しください。

まあ17歳+のCERO:Dのゲームなのでこういった要素はあるあるですね。

直接的なセクハラの被害に遭っているかは微妙な感じのリアクションなので『配慮』を感じました。

 

 

続いて問題の衣装を購入。

ゲーム内通貨で購入する着せ替えアイテムでしたが、まあ初心者なのでゲーム内通貨がいっぱい貰えていたこともあり、特に課金とかはしてません。

 

うーん謎。

ただまあリューさんは割と「郷に入っては郷に従え」を守るエルフ(というより頭が硬く他種族に排斥的な同胞に耐えられず里を出てきたが、自分もそうだと思い知った過去がある)なので、これがアズレンの平常運転であり、それに適応しようと頑張っていると考えるとまあこういう服を着るのかもしれない。

なぜこんな衣装なのかはやはり謎なんですが、直接触られるようなセクハラ被害に遭っているかはやはり解釈の分かれるリアクション。

 

個人的には「指揮官『さん』」呼びが『配慮』を感じられて加点ポイントです。

リューさんは特別親しい相手は『さん付け』せず呼び捨てにする人なので。

 

有効度が上昇。

知り合い→友好 になりました。

最初に比べると反応が少し柔らかくなりましたね。

とはいえ所謂『デレ』のようなものはないですね。

 

ここから一旦余談を挟みます。

こちらは上4枚が「コラボで実装された専用の装備」、下2枚が「リューさんの固有スキル」です。

どちらも凝っているなと感じました。

こういう細かいところというか、キャラデザとボイス以外の部分にも拘りが感じられると、大事にされてるなと思いますよね(何様)

 

閑話休題

 

 

好感度が

友好→好き になりました。

 

他の反応も変化。

「それなりに友好的な関係ではある」くらいの距離感な感じではありますね。街で出会ったら挨拶とちょっとした雑談をするくらいの関係?

とはいえまだ「触れられる」ということには警戒している様子。

 

 

そして好感度が最大に。

好き→愛

ですね。

 

そしてこのゲーム、好感度が最大になると『ケッコン』というシステムが

それは許さないが……?

 

ベルリューをこよなく愛する私としては怒りを呈さざるを得ないのですが、ケッコンのところには「Vows」(誓い)とあります。「Marriage」(結婚)ではなくVowsなんだそうです。

そういえば友人から何年か前に「これはそういう儀式的なアレであって婚姻じゃないんだぜ」みたいな話を聞いたことがあるような、ないような……

でもやっぱり許さないが……?リューさんの相手はベルくん以外認めないが……?

 

 

まあ見るだけは見てみましょう。私はそのためにこのゲームを始めたのですから。

これが済んだら終わりでいいです。

 

 

聞き覚えのある感じのセリフ。

多分原作15巻あたりのベルくんとの会話でこんな感じのがありましたよね。

本物の『結婚』ならもっとリューさんのリアクションはすごいことになってそうなので、何年か前に友人から聞いた話は真実なのかもしれない。

もはや記憶の彼方なので信憑性は皆無です。アズレンに詳しい方はコメントどうぞお願いします。

 

友好度が

愛→ケッコン に。

 

 

好感度が最大になっても、あまり『デレ』らしい発言はないですね。

というか自身の過去を話そうとしてやめるあたり、リューさんは真の意味で心を許したわけではない……?

そう考えると、リューさんが己の過去をベルくんに話したのは、告白であり懺悔でもあるので、やはりベルくんが特別であるという『配慮』なのかもしれません。

リアクションが一部変化。

原作15巻で見たようなベルくんに対するリアクションと同じ感じなので、ファンサを兼ねたものなのかも?

 

と、ここで気になる要素が。

なんとこのゲーム、ケッコンするとそのキャラの名前を変えられるらしいです。

好きなキャラに特別な名前とか好きな苗字とかつけて遊んだりとかもできるんでしょうね。ゲームシステムとして面白いですね。

さすがに自分の苗字は恥ずかしいのでやらないですけど。

 

…………………ん?

 

 

 

なるほどね。

 

えー、というわけで結論です。

アズレンダンまちコラボ、不満を感じる点はありつつも、ところどころにベルリューへの『配慮』を感じつつ、最大まで好感度を上げるとベルリューができるものでした。

 

 

 

ウィストリア世界を踏まえて、ダンまち世界に『恩恵』は必要なのか

 ウィストリアのアニメを見て改めて思ったのが、

「これ神の恩恵なくても人類は自力でなんとかできたんじゃ……」という問題である。

 

 ウィストリア世界はダンまち世界と比較して、ある程度世界観を共有しているようだし、特別大きく違いがあるようにも見えない。

 その割に人類は普通にダンジョン攻略してるし、空にデッカい結界張ってるし、『異端』と呼ばれるウィルくんは普通にLv.5くらいあるんじゃ……みたいな動きをする(まあこれはマンガと小説という媒体の違いとか、アニメの制作会社が違うからなのかもしれないが……)

 

 ダンまち世界において人類が破滅に抗ったのも、『大穴』に到達したのも、黒竜を撃退したのも、『精霊』の助けこそあれど、神に与えられた『恩恵』に依らない偉業であるため、

「もしかしてダンまち世界の人類でも、恩恵なしで普通にダンジョン攻略できるんじゃ……」という気がしてくる。

 

 なので、

「ウィストリア世界みたいに、ダンまち世界でも『恩恵』なしでダンジョン攻略できるのだろうか」という部分を考察していきたい。

 

 結論から言うと、「いらないわけないだろ」でした。

 

 

1.強けりゃいいってもんじゃない

 

 アルゴノゥトしか履修していない(ナイツ・オブ・フィアナ未履修)の私にも分かることは、『古代』の英雄はちょっとどころではなくおかしいということである。

 

 ユーリは狼人の獣化によってモンスターを素手で殺戮するし、ガルムスは武器の質はもちろんだが、深層出身の火竜を派手にぶった切って爆砕するし、そもそもその二人は「武器使うより徒手空拳の方がやりやすい」みたいなこと言うし。

 そしてそんな二人ですらエルミナには苦戦するし、もうメチャクチャだ。モンスターよりモンスターしているのが『古代』の英雄である。

 

 しかしそんな『古代』の英雄たちにも分かりやすい弱点がある。

 ダンジョン内での『遭難』だ。

 

 『神時代』においては先人たちの積み重ねにおいて階層の地図があるが、『古代』のダンジョン探索最初期においては当然そんなものはなかった。

 とにもかくにも地図作成の技能は必須であり、『英雄』がこの技能を持たない場合はまずそれを習得するために勉強するか、そういったことができるサポーターを別途用意するかである。

 

 「戦いながらマッピングとか無理だろ」と考えると後者の場合の方が現実的だが、『英雄』は常に後ろに気を配りながら戦わなければならない。

 

 そしてどちらにせよ、本編5巻のような「異常事態によって下の階層に落とされ、現在位置が分からなくなる」というようなことが起これば、正直詰みだ。

 下に何があるのか、そもそもここはどこなのかも分からず、当てずっぽうに進んでも体力を消耗するだけ。『英雄』とて疲労すれば睡眠を必要とするし、飢えと渇きには勝てないし、遭難すれば死ぬ。

 

 ウィストリアでもまさにそれが起こった。

 どれだけ単騎の戦闘能力が強かろうが、『異常事態』における対応能力や、総合的なダンジョン攻略の技能はまた別の話なのである。

 

 単騎攻略ができるほどダンジョンは甘くないし、『英雄』に求める要素が多すぎるとそもそも立ちいかなくなる。

 『英雄』の長所を伸ばし、短所を補うことができる人材は必要不可欠である

 

 

2.『耐久』ステイタス重要過ぎる

 

 ウィストリア世界の人類は、当然ながら『恩恵』がなく、全員Lv.0である。

 なので脆い。ウィルくんが特殊なだけで、片腕をやられたイグノールくんや、頭から流血したリアーナちゃんを見るに、「防御系の魔法を展開する」というのが間に合わなければ呆気なくワンミスで死ぬっぽい。オワタ式ダンジョン攻略というのは少々無理ゲーがすぎる。

 

 一方ダンまち世界の人類だが、『英雄』はビックリするほどタフだ。

 逆に言うと英雄でなければウィストリア世界の人類と同じ防御力しかないが、それをカバーするのが『恩恵』であり、つまり『耐久』のアビリティだ。

 得てして異常事態に襲われるダンジョンにおいて「ワンミスを許容してくれる可能性を生む」という『耐久』ステイタス……つまり『恩恵』の価値は非常に大きい。

 

3.人手が足りない

 

 ウィストリア世界のダンジョンがどうなっているのかはよくわからないが、ダンまち世界のダンジョンは『古代』においてはまず「大穴から無限に湧いてくるモンスターを押し返して封じ込める」というところから始まっている。

 上層にまで上がってきていた下層、深層域のモンスターを駆除しきって、ダンジョンの状態をリセットしてからようやくダンジョン探索スタートなのだ。その過程でどれだけの『英雄』の命が失われたのかは想像できないが、多大な犠牲があっただろう。

 

 そしてそこからも、ダンジョンの蓋であるバベル建設を進めつつ、神ウラノスの祈禱がないため、ダンジョンから上がろうとしてくるモンスターの駆除も進めなければならない。

 大穴に集った英雄たちとて故郷が心配で帰りたい人もいるだろうし、各地に残っているモンスターも駆除する必要がある。

 

 『英雄』は無限に湧いてくるわけではなく、何千人や何万人の中から生まれるのだ。人手不足なんてレベルじゃない。

 

4.1,2,3を踏まえて

 

 『英雄』だけでパーティが組めるなら理想だが、さすがにそう上手くはいかないし、全滅した時の人類側のリスクを考えると、そんなドリームパーティは本当にここぞという時にしか出せない。

 というか実際そんなドリームパーティをお出しした結果全滅し、一気にオラリオの情勢が不安定になったのが黒竜戦の顛末だ。

 

 『英雄』にダンジョン探索を進めてもらうには、優秀かつある程度は自衛もできるサポーターが必要不可欠なのである。

 

 おかしな話だが、「『恩恵』によって量より質の時代に変わったのが『神時代』」と言われるが、これは神時代最初期には逆であったのではないだろうか

 凡人を『英雄』についていけるだけの質に引き上げるだけではなく、人類全体の質を向上させ、ダンジョン探索に乗り出せる『凡人』を量産することに成功したのが『恩恵』がもたらした最初の功績なのだ。

 「質より量」ではあるが、その最低限の質を保障したのが最初期の『恩恵』であり、『英雄』向けではなく、凡人向けであったのだろう。

 

 

 バベル建設が完了し、ようやくダンジョン探索をまともに進められるとなったところでちょうど降ってきた(バベルをぶっ壊した)神々は、なかなかベストタイミングであったと言える。

 

 

 結論として、やはり『恩恵』はダンまち世界の人類に必要であった。

 

 正確には、ないとダンジョン探索をまともに進められないので、そこからダンジョンとかなり長い膠着状態に陥る可能性が高い。

 何より、「英雄だけではなく、弱者が立ち上がらなければ世界は救えない」というアルゴノゥトの慧眼はここでもしっかり活きている。

 『英雄』だけにダンジョン探索を丸投げするのではなく、弱者が英雄を支える形こそ、ダンジョン探索最初期の姿であったのではなかろうか?

 それがサポーターという役職の始まりでもあったりするのかもしれない。

 

 

 というかウィストリア原作エアプなので知りませんが、この考察が正しい場合、ウィストリア世界のダンジョンはあまり攻略が進んでいないのでは?(学生でも攻略できる上層はともかく、下層、深層攻略に割ける人員があまりに足りないため)

 

ステイタスについての考察

 アストレア・レコード2巻の輝夜さん特典ssや、多分その他の部分でも明言されていると思いますが、ダンまち世界において『ステイタス』は、遺伝という先天的なものによる影響を大きく受けることが多いようです。

 作中で公開されるステイタスを見るに実際その傾向は強いと思いますし、特にアビリティや発展アビリティよりも、『魔法』や『スキル』は、親兄弟で似通ったものが発現することが多い傾向があるらしいですね。

 

 

 そこで、いくつかのキャラをピックアップして『ステイタス』の中でも特に個性が出やすい『魔法』と『スキル』を抜き出し、

 

『遺伝』という先天的要因によって発現するもの

『環境』や『本人の努力、経験』というような、後天的要因によって発現するもの

 

に分類し、ステイタスについての知見を深めることで、作品をより楽しむ視点を持とうと考えました。

 

 というわけで、さっそく考察していきたいと思います。

 

 

 

事例1

ヒリュテ姉妹(ティオネとティオナ)

 

 お手元の外伝3巻と4巻を見比べていただけると分かりやすいですが、

 ティオネは『憤化招乱』(バーサーク)、ティオナは『狂化招乱』(バーサーク)と、同じ読みでほぼ同じ効果の『スキル』が発現しています。

 これは遺伝による発現、つまり先天的な才能による『スキル』と見て問題ないと思います。

 

 もう一つあるスキル、ティオネの『大反攻』とティオナの『大熱闘』ですが、どちらも「瀕死時に効果を発揮するアビリティ補正」となっており、やはり似通っています。

 ただティオネはどちらのスキルも『怒り』という感情をキーにして効果が上昇する一方、ティオナにはその辺の制限などはありません。

 

 しかしこの二組のうちの特に後者(『大反抗』と『大熱闘』)は、二人の過去を踏まえるとある意味似通うのは当然のスキルとも言えるので、

・環境による後天的スキル発現である可能性

・遺伝によって元々あった才能に、環境が関わって微妙に形を変えて発現した、という可能性

・ティオネの元来の怒りっぽい性格、内に秘める激情や好戦欲のようなものがスキル発現に関わり、本来遺伝のままならばティオナのスキルと同じだったが、ティオネの生まれ持った性質によってスキルの形が変化した、という可能性

 

などが挙げられるかと思います。

 

 なんにせよ、必ずしも先天的な要因だけでスキル内容が完全に決定されるわけではない、という有用な事例であると思います。

 

 

事例2

ベル・クラネル

 

『憧憬一途』

 

 スキル発現が「初めてのステイタス更新」のタイミングではなく、「アイズ・ヴァレンシュタインに助けられた時」なので、ベルの性格由来、つまり後天的要因のスキルであると思われます。

 しかし着目すべき点として、「成長限界を突破する」という効果が、叔母……義母のアルフィアが持つ『スキル』(恐らく『才禍代償』の効果だと思われるが明言はなかった気がします)にも見られることが挙げられます。

 『憧憬一途』は「才能という成長限界の撤廃」「アビリティ評価値という成長限界の突破」「魅了無効」というぶっ壊れた効果がついているスキルですが、「アビリティ評価値の限界突破」に関しては、血統の影響もあるのかもしれません。

 

 何にせよ、「アイズ・ヴァレンシュタインに追いつく」「その目標は美の神の『魅了』というチートにだって邪魔させない」という、荒唐無稽な夢を現実にできる力を持った、本人の願望を叶えるためのスキルですね。

 

【ファイアボルト】

 

 魔導書によって発現したものであるため後天的要因です。

 魔導書によって見せられた夢との問答から分かるように、遺伝が関わるものではなく、本人の性格由来の魔法です。

(『雷と炎』という要素からは、ベルの前世(だと思われる)アルゴノゥトの影響を感じざるを得ないことや、転生や魂が実在する世界観である以上、『遺伝』ではなく、『魂』という先天的要因も考慮に入れるべきかもしれないという点は、キリが無くなるので無視します)

 

『英雄願望』

 

 ミノタウロス戦後、Lv.2になるステイタス更新で発現したスキルですが、本人の中で「英雄になりたい」という願望がハッキリと形を持ち、そのための冒険を恐れなくなったことが発現のキッカケだと思われるので、後天的要因によるものと断定していいと思います。

(ベルが最も憧れる英雄であることを差し引いても、アルゴノゥト、というスキルの読み方が前世を想起させるし、魂による先天的要因が関わっているのでは、という点は無視します)

 

 

 「どんな敵にも勝ち目を生み出す英雄の一撃である」というヘスティアによる本質の見極めが正しければ、まさしくベル本人の「英雄になりたい」という願望を叶えるために発現した、英雄への切符であるのでしょう。

 本人が必要とする力を提供する、ステイタスの形として非常に合理的かつ親切なスキルだと思います。

 

『闘牛本能』

 

 アステリオス戦後、Lv.4になるステイタス更新で発現したスキルですが、これは後天的要因によるスキル発現だと断定できます。

 ミノタウロスとの因縁と、何よりベルの中で、アステリオスに負けたことが強く心に残り、魂にまで刻まれたからこそスキルの発現に至ったのでしょう。

 再戦と、次こそは勝利をという誓いの形であり、アステリオスとのステイタスの差を埋めるためにこのスキルが発現したとするならば、『憧憬一途』や『英雄願望』と同じように、本人の望みを叶えるために発現した、とてもいいスキルですね。

 

『美惑炎抗』

 

 女神フレイヤが作った箱庭での経験から発現したスキルですね。後天的要因によるスキル発現だと思われます。

 これは今まで発動したらしい場面がないので、19巻現在、どういう効果なのか説明こそあれど全く分かりません。

 

 

 ベルの事例から、

『本人に全く才能がなくとも、それだけの環境や経験があれば、後天的な要素でスキルや魔法をいくつも発現させることができる』

『後天的なスキルや魔法は、先天的なものよりも、本人の気質に合わせたものが発現するため使いやすい』

ということが言えると思います。

 

 

事例3

ヴェルフ・クロッゾ

 

『魔剣血統』

 

 血統によって発現すると思しき『○○血統』というスキルは、他にもいくつか種類が見られます。

 アーディの『守人血統』、輝夜の『殺剣血統』、ヘディンの『聖女血統』、類型としてはリヴァリアの『妖精王印』もありますね。

 

 血統に関するスキル、恐らく何か特別な役割を持つ一族だけに発現するスキルなのでしょう。ダイダロスの一族も持ってそうです。

 

 『魔剣血統』の効果については省きますが、これはクロッゾの一族ならば誰でも発現するというわけではなく、魔剣の生み出す富と力に溺れず、鍛治師としての信念をしっかり持っている者のみに発現するものであると思われます。

 ヴェルフの持つ『魔剣血統』は、血統関連のスキルの中では特殊な事例と考えていいでしょう。

 例えばアーディがガネーシャ以外の神に改宗した場合、『守人血統』が消える可能性はそれなりにあると思います。

 クロッゾの一族がそうであったように、「ある日突然効果を失う可能性がある」というスキルでもあるのでしょう

 

 

 ヴェルフ、というよりはクロッゾの一族という事例から、

『血統という遺伝の先天的要因によって発現するスキルは強力なものが多い傾向にあるが、本人の気質や性格、経験や選択によっては効果を喪失する可能性もある』

ということが分かりますね。

 

 

事例3.5

ディックス・ペルディクス

 

 『魔法』である【フォべトール・ダイダロス】のみ判明しているため、これを抜き出しますが、魔法の効果と『ダイダロス』という名前が魔法名にあることから、先天的要因、それもダイダロスの一族由来であるらしいことが分かります。

 謎が多いダイダロスの家系ですが、仮にもし、この強力な呪詛をダイダロスの一族が例外なく先天的に習得することができる」と考えた場合、とても恐ろしいことです。

 ディックスの兄弟であるバルカがこれを使った描写はありませんが、作中で使う機会がなかっただけで、持っていた可能性はありますね。

 

 血統由来のスキルや魔法は、本人の性質に関わらず発現させることができると考えるとこれはとても恐ろしいことです。

 恐らく、「血統由来のスキルや魔法は強いものが多い」という表現は正確ではなく、

「強いスキル、魔法を発現させられる血統は、結果的に長生きしやすく、子孫が安定して繁栄しやすい」

という方が正しいでしょう。

 同じスキル、同じ魔法が子孫にも発現する場合、その使用方法やノウハウが一族に蓄積されるため、一代で終わる後天的な魔法やスキルと比較すると有利に働きやすいというのもあるかもしれません。

 

 

事例4

リュー・リオン

 

 魔法が3つ、スキルが4つと大変なことになっているので、特筆すべきものを抜き出します。

 

『正義継巡』

 「アストラエ・ヴァルマス」というスキル名からも察することができますが、アーディ・ヴァルマから継いだ(巡った)スキルだと思われます。

 後天的スキルであることは言うまでもないですが、驚くべき点はアーディの『正義巡継』(ダルマス・アルゴ)と効果が似通っている点です。

 

 大森先生曰く、「アーディの『正義巡継』は黒竜戦の必須スキル」ということであり、それを抜きにしてもかなりのぶっ壊れスキルですが、これを『継承』という形でリューが発現させられるというのは、なかなかにとんでもないことです。

 

 ステイタスは部外者に漏らさないことは当たり前、ましてやバレやすい『アビリティ』や、使っているうちにバレてくる魔法と違い、『スキル』は冒険者にとって最も秘匿しやすい、対策が練られにくいものです。アーディがこっそり教えていたという線もあるにはありますが、教えていないと考える方が自然です。

 つまり、「効果を知らないはずのアーディのスキルを継承した」という、オカルトじみたことがリューのスキル発現に関わっている……ように見えます。

 

 

 しかし、これは特に不思議なことではありません。

 アーディの「正義は巡る」という考え方、この現れこそが『正義巡継』というスキルだったのならば、その考え方を継いで、先に進めていくというリューの意志もまたスキルになり得ます

 同じ思想、同じ思いがあるのならば、同じようなスキルが発現するのは自然です。

 「正義は巡る」という考え方だからこそ起こった例外的な事例かもしれませんが、「人の想いを継ぐ、受け取って先に進める」ということに真摯に向き合えば、こうした経緯での後天的スキル発現も可能ということですね。

 

 

 ついでに言及しておくと、アーディのこの「正義は巡る」という思想は、アルゴノゥトに感化された(教えられた)ことだと、アストレア・レコード2巻のアニメイト特典ssで書かれています。

 アーディの『正義巡継』の読みに「アルゴ」というワードが入り、リューの『正義継巡』に「ヴァルマ」というワードが入っていることを考えると、「正義は巡る」という言葉は

 

アルゴノゥト → アーディ → リュー

 

という過程を踏んでいることが分かりますね。

 そしてリューからベルへと巡っているのが、本編という繋がりなのだと思います。

 

 リューの魔法、【アストレア・レコード】についても似たことが言えます。

 思想の継承、想いの継承、それもまた個人に大きく影響を与え、それがステイタスに影響します。後天的要因によって発現したぶっ壊れ魔法です。

 

 

事例6

アイズ・ヴァレンシュタイン

 

『エアリエル』

 非常に強力なエンチャントの魔法ですが、『精霊の血』由来であることが明かされています。先天的要因による『魔法』ですね。

 

『復讐姫』

 詳細は明らかになっていませんが、アイズが抱く黒竜への、モンスターへの憎悪、復讐心によって発現したスキルであり、つまり経験による後天的要因でのスキル発現ですね。

 ただ、「モンスターへの憎悪」というものを抱いている人間は多いはずですが、その中でこういった強力なスキルを発現させているのは、現在作中で明らかになっている範囲ではアイズだけです。

 本編、外伝でもしばしば描写されていますが、それが余程の体験であり、余程の憎悪であるのでしょう。

 似た形では、四肢をモンスターに食われた経験から、モンスターへの恐怖心とトラウマを持ってしまったナァーザの持つ魔法の詠唱にはそれが現れていますね。

 

 

 

 ここまでいくつかの事例を紐解くことで、『スキル』と『魔法』の発現について何となく結論を出すとすれば、

 

『先天的なスキル、魔法は、才能、血統の影響を受けるため、良くも悪くも強力なものが発現しやすい傾向がある』

『後天的なスキル、魔法は、本人の経験、性格や性質によって発現するため、本人と噛み合ったものが発現しやすい傾向がある』

 

 

『よって、才能がある人が、過酷な経験を積むことが、もっとも先天的、後天的に強力なスキル、魔法の構成になりやすい』

 

ということになるかと思います。

 

最後に笑ったのはエレボスであるという話

 

 

(これからアストレア・レコードをメタ的な視点で振り返っていきます。言うまでもありませんが、アストレア・レコードを読んでからこの記事を読むことをオススメします。メタ的な視点までネタバレされた後に読んでもつまらないので……)

そしてもう一つ、これはあくまで私の感想なので、この解釈が正しいかどうかを知るのは大森藤ノ先生だけです。

「そういう考え方もあるんだなー」くらいの受け取り方でお読みください。考察というのはそういうものです。

 

 アストレア・レコードにおける悪のカリスマ、邪神エレボスですが、その目的はオラリオを滅ぼし、下界に混沌をもたらすこと……ではなく、自分たち『絶対悪』が打倒され、下界に『正義』が示されることでした。

 

 そんなエレボスは、ゼウスとヘラの最強の眷属たちが黒竜に敗北した────古代最強の英雄、傭兵王の方がまだ戦果を挙げていた────という事実に、「このままでは下界が終わる」と危機感を抱いていました。

 歴史を重ね今に至る神時代の英雄よりも、『古代』の英雄の方が強かったなど冗談ではありません。退化していると思われても仕方のないことです。

 

 神はみんな下界の住人が大好き。エレボスでも例外ではありません。正義に惑い、悪に揺れ、その時々で正邪どちらにもブレてしまう下界の住人は、正邪すら不変の神からすれば最高に愛おしいのでしょう。

 

 下界が終わることを危惧したエレボスは、黒竜が完全に復活するまでに手を打たねばならないと考え、とある計画を立案します。

 ゼウスとヘラの眷属の生き残り、ザルドとアルフィアを見つけ出し、この最強の二人を筆頭とした最強の悪の軍団を作り上げ、オラリオに攻め込むという計画です。

 

 もし『悪』が勝てばオラリオは滅び、ダンジョンからモンスターが溢れ、下界は再び混沌の時代を迎える。

 逆行した世界で、追い詰められた人類は『古代』を再演するように、傭兵王に並ぶほどの最強の英雄を生み出すでしょう。

 

 黒竜を滅ぼす英雄は、ゼウスとヘラの眷属にはいませんでした。

 神時代最強の冒険者たちですらその有様であった以上、神時代に希望を持つことはできない。未来に可能性を残すために今の全てを切り捨てる、『現実主義』の計画です。

 

 しかしオラリオの冒険者たちにより、ザルドとアルフィアが、悪の軍団が退けられれば、それは神時代にまだ希望があることを意味します。

 オラリオの冒険者はまだ強くなる、ゼウスとヘラの時代よりも更に強い冒険者が、『英雄』が生まれ、次は必ず黒竜を滅ぼすという『希望』が生まれます。

 

 ですが、その新たな『英雄』すら黒竜に勝てないかもしれません。『希望』は所詮希望止まりです。  

 傭兵王という前例のある『古代』の方が、失敗のできない未来に賭けるには勝ちの目が大きいというものです。

 

 そこで問われるのが『正義』です。ゼウスとヘラの眷属は強かった。しかし強いだけでは足りなかった。

 下界を救う『英雄』は強いだけではなく、『正しく』なければいけない。

オラリオをそう導くために、死の七日間の初日、演説によって『悪』をわかりやすく標榜し、「我々を倒すならばお前たちは『正義』の側である」と示したのです。

 

 邪神エレボスは、己が『絶対悪』としてオラリオに挑み、その自分に『強さ』ともう一つ、『正義』が示された時こそ、神時代の未来に賭けるに足ると考えました。

エレボスは『絶対悪』を名乗る『必要悪』となり、下界の未来のための礎になる道を選んだのです。

 

 そして準備を整え、いざオラリオに乗り込むと、メチャクチャ面白い存在がいました。『正義』を掲げる【アストレア・ファミリア】です。

 エレボスはウキウキです。【アストレア・ファミリア】が自分のお眼鏡に適う『正義』を示すことができるならば、下界を救う『英雄』、そのカギとなる片方の要素である『正義』は、揃ったも同然だからです。

 

 一番未熟で、しかしだからこそ正義に眩い理想を抱くリューさんを、ここぞとばかりにいじめます。

試すのが7割、趣味が3割くらいじゃないかなあの感じは……)
「神々の言葉で『すとーかー』というものでございますか?この変態め」
輝夜さんはドン引きです。そんな輝夜さんに「男など漏れなく獣で、倒錯している」と生娘呼ばわりまでサービスした激ヤバアドバイスをします。最高ですね。エレボスの一番好きなセリフです。

 

 

 そして正邪決戦、ザルドはオッタルさんに敗れました。

オラリオ最強の『英雄』は神時代最強の眷属を上回り、エレボスの望む『強さ』が示されました。

(オッタルさんはザルドとの戦いで『建前』などどうでもいいと一蹴し、自分の無力を呪い、全霊を以ってザルドを超克することを望んでいる)
(ザルドとオッタルさんは『強さ』担当)

 

 アルフィアは【アストレア・ファミリア】に敗れました。

「『古代』への回帰では正義が巡らない」

「正義は巡る」というアーディの言葉から答えを得たリューさんの回答は

(勿論リューさんは知る由もないですが)

オラリオを滅ぼすというやり方では正義が巡らず、黒竜を滅ぼす『英雄』に必要な正義は足りないままになるという主張でもありました。

『絶対悪』が掲げた下界救済の手段は、『正義の眷属たち』に否定されました。

 エレボスの望む『正義』についての回答も、ここに示されました。

(アルフィアと【アストレア・ファミリア】が『正義』担当)
 
(ダンジョンから呼び寄せたデルピュネはオマケ。エレボスがオラリオを滅ぼすつもりであるという本気を示すために呼ばれただけで、『強さ』も『正義』も示された後では舞台装置未満でしかないので、消化試合でサクッと始末された。かなしいね)

 

 邪神エレボスは大満足です。悪の軍団が勝ち、『古代』に回帰すれば時代が繰り返されるだけなので人類が滅ぶまではいかないですし、オラリオの冒険者たちが勝ち、神時代が続行する時は、『強さ』と『正義』が示された時です。

負けても勝っても下界の存続は保証されていたようなものです。

 

 最後にアストレア様が問います。「エレボスにとっての正義とは」と。

 

 解答は『理想』

 

 2巻でエレボスがリューさんに突きつけたトロッコ問題、

『アスフィさんを救うか民衆を救うか』

結果的に有耶無耶になってしまったトロッコ問題でしたが、エレボスが求めた正答は『どちらも救う』です。

 

 「選べるわけがない。どちらも救ってみせる」という回答こそ、エレボスが本当に望んでいる回答でした。

 勿論そんなことは上手くいくはずがありません。二者択一だからです。

 

仮にあの場でリューさんがその答えを口にできていたとしても、エレボスは宣言通りアスフィさんも民衆も殺すことを指示するでしょう。そこには『強さ』が足りないから。

 

 

 しかし『二者択一だから』なんて賢しい言葉はエレボスからすれば『本当の正義』とは程遠いのです。本当の正義の味方なら、どちらも救って当然なのです。

 

 『どちらか』なんて賢しいことは考えず、愚かにも『どちらも』を選び取ることができる『正しさ』を、それを実行できるだけの『強さ』を示すことを望んでいることがわかるのが、あのシーンだと思います。

(アストレア・レコード3巻、10章、P425から答え合わせがあるので、この辺はまあ言うまでもないことですが)

 

(そんなエレボスなので、アストレア・レコード2巻で輝夜さんの答えを聞いた時は「マジでつまんねー」ってなっていました。『正義』を醒めた目で見ているが、本当はまだ『理想の正義』を諦めきれていないとか、神の目からすれば「隠しきれてないし実行に移す気もないどっちつかずの半端」なので……)
(「お前自身も納得できてないし未練タラタラならやめた方がいいよそれ」とアドバイスをしていますが、伝わりません。伝え方が下手だし聞き手は捻くれているので。かなしいね)

 

 そして十年には満たない月日が流れ、一人の『英雄』がオラリオに誕生しました。『強さ』も、『正しさ』も完成には遠く、まさに『未完の少年』ではありました。

 

 異端児編終盤にて、ヘルメス様が提示した『二者択一』、

「異端児を選び人類の敵になるか、人類を選び異端児を見捨てるか」

 いつかのトロッコ問題を彷彿とさせる選択肢で、ベルくんは「どちらも諦めないこと」を選び取りました。

 

正確には『どちらも選ばないこと』を選びました。

 アステリオスの乱入により、事態は誰も予想しなかった局面に向かいますが、アステリオスが生まれた原因は、ベルくんが己の内に秘めていた【英雄願望】を覚醒させた死闘にありました。

 ベル・クラネルの【英雄願望】が巡り巡ってあの局面を引き起こし、二者択一の天秤を完全に破壊しました。

ベル・クラネルの望む『英雄』としての在り方(【英雄願望】)は、『どちらも』を選び取り、掴もうとする在り方なのです。

 

 天界のエレボスは拍手喝采の大喜びです。いつかのトロッコ問題は、愚者『ベル・クラネル』によって理想の解答が出されたのです。

 

(エレボスの神友のヘルメス様は、ベルくんが異端児の味方をするとかいう狂気ムーブをかましたので、このままでは『英雄』が失墜すると危機感を抱いていました。まあ誰でも焦ると思う)

 

 しかしエレボスが求めた英雄とはそういう英雄です。救いたいと思ったのなら、打算なく人類でもモンスターでも救うのが、エレボスの望んだ『理想の正義』なのです。

 

 アステリオスとの戦いの後、ベルくんは『未完の少年』から、『白兎の脚』になりました。異端児編でベルくんの『正義』は完成され、残るは『強さ』だけになったからです。もう未完とは呼べなくなりました。

 

 そして『正義』が完成したので、リューさんを救うことができるようになりました(1314巻)

 37階層の闘技場、「リュー・リオンを犠牲にして生き残るか、二人とも死ぬか」という二者択一の天秤を破壊し、どちらも生き残る選択肢を掴み取る。

 本編14巻のアリーゼちゃんの言う『英雄』の条件は、ここにも繋がっているわけですね。

 

 一番正義について頭を悩ませ続けたアリーゼちゃんが、一番エレボスの正義とは『理想』である、という思想に理解を示すことができたんじゃないかなと思います。

決してエレボスの行動に賛同はしないでしょうが。

 

 というわけで、邪神エレボスの計画は実行まで移せた時点でもう目的は達成できており、邪神エレボスの望んだ『理想の英雄』は、ベル・クラネルであるというお話でした。
────望んだ英雄、アルフィアの甥っ子でしたよ

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

下界最大の悪役に敬意を表して、邪神とその同盟者2人の敬称略と致します

 

 

 

P.S

天界から下界を実況しているエレボスは、ベルリュー深層決死行をめちゃくちゃハラハラしながら見ていたと思います。

「くそっジャガーノート最悪すぎる!ダンジョン性格悪すぎだろ!!」

「うおおおおベル・クラネル最高!!!!!!見たかリオン!?!?これこそが『正義』のあるべき形!!!!!お前の中にもあるだろ!!!!!気づけ!!!!!!」

「アルフィアも見てたよな!?!?!?すいません静かにします」

「俺は邪神だけど、この2人きりの穏やかな時間を眺めるほど無粋じゃないんだよね(目隠し)」

「死ぬなーッ!間に合え救助隊!!!!!!!今天界に来たら追い返すからな!?!?!?」

「最高のハッピーエンドだ。やっぱり下界は最高の娯楽だな」